2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

残暑を惜しみて森の鳴き競い

早朝の、墓参は色んな物の、出合いあり。 八事の森の奥から蝉が行く夏を惜しんでいるようだった。 墓地では盆供養のほうずきの残骸が点々としているのはカラスの仕業? 特に、目を引いていたのは、お地蔵さんを取り巻く蔓花は物の哀れを感じた。

鈴虫の鳴き競ひたる宵闇

暑苦しいという気候でないので、虫の音も、爽やかに聞くことができる。 ただ、夕顔が咲き始め、あの白さには、釘付けになる。 翌朝のしおれ方の悲惨さには、二度と見ることのできない哀れさを感じる。 この世のままならぬを、感じ入る。

山里の青栗毬栗猿の群れ

タイヤが痛むかと心配するほどの山栗が落ちていた。 あの日、あの時が懐かしい。 人家に降りて来るのもまじか? とは言え、ハクビシンが出たと聞いたのは、守山区。町内一勢の、草取りがあったそうな。 誰かが一度、食べ物を上げたから楽していただくのが一…

シンホニー奏でる奏者秋の虫

すっかり夜の王者は秋の虫に占領された模様。 ねんざの足は、やっと、杖なしで家事ができるようになり、つくずく、足に感謝して、日ごろの、横着に、脱帽。 マッサージの先生に、足を上げて歩くようにと云ってるのにと、注告の山。熱の風物詩のへちま殿 伸び…

送り火におはれて帰る茄子の背や

捻挫の足がまだ良くならないので、寺までの道が遠くって、迎え火をたいたコンロで、送り火を焚いてお帰りいただいた。 仏様も、許して下さるでしょう。捻挫の、原因がだんだんと、解ってきた。 右足の、親指が跳ね上がっていたのが人差し指に重なるようにな…

新涼やかをリ静々青畳

盆前に、何とか、畳を入れ替えることができた。 仏様への、何よりの、プレゼントだったと思います。 足を引きずっての、接待は、大変でした。 お供え用の、お皿を何枚も割ってしまったりして、踏んだり蹴ったりでした。と云う訳で在所の、墓参りはごめんなさ…

盆帰省和子の声高隣家

大失敗です。 風呂上がりに、一滴の水に滑ってしまい、足がびびびっと、肉離れ、仏さんの朝ごはんは何とかと、痛み止めと、杖を頼りに、朝食準備、何とか済ませたところに、息子殿の、お出まし。 甘くはない、叱咤激励で、一喝。 あ__−−−、神様、仏様。 隣家…

母の胸擁(いだ)かれし嬰(こ)の原爆忌

テレビで幼子が母の胸に抱かれて、追悼式に、参加されていたのを見て命の継承を、目の当たりに見て、これで、良いのだと日本人の凄さをかんじ、絆を感じる一小間だった。 広島の、原爆ドームは二回ほど行ったが、資料館には、生き地獄、曼荼羅で身の震えを、…

胡瓜吊る遠野の里の河童淵

写真が、遠野の河童淵、川の真ん中に、釣竿にきゅうりをつるして河童待ち。 管理者は、河童が出てこないから、キュウリの調達に出ているとかむかしむかし、あるところに、森に囲まれた小さな村がありました。 その森に古い沼があって、一匹のカッパが住んで…

耳を突く雷音一発タクシー寄せ

思いついて、デパートへ買い物に出たら、急に空が暗くなり、やがて、遠くから雷の音、やがて近付き鼓膜を破るほどの、雷の音。 音の聞こえた方角を、皆が振り向いたが、雨は、落ちなく、ごろごろと唸ってる。 と云うのも、デパートの脇で車を止めて息子殿が…

雨煙る山里訪ねしねぶの花

お天気が悪いので、一念発起して、四畳半の押入れのごみ出し。 夏休みの1大イベント。 もう直ぐ、お盆が来るし、ご座を買ったり、仏さまのおいでに備えなくちゃね。でも、ごみ出しで、思ったけど、何でも、あとで使うかもと蓄えたのが、ゴミとして、放りだ…

盆供養散花舞うて釈迦をりて

盆施餓鬼の途中、扇風機の風に呷られひらひら、散花が薄いこともあって、ずいぶん揺らめいていた。 お釈迦さまが、降りてこられたような気がして、うっとり。 と、クーラーも、扇風機の風も涼やかで、そんな気持ちにさせてくれたのは、ありがたかった。 台風…

過の日の祖母と吊りたる岐阜提灯

盆が近付くと、幼かった頃が蘇る。 祖母との暮らしも懐かしいが、母が、どんどん、老いて、病気を一つクリヤーすると、一つ目だって体力の低下を見る。 手の皮膚病が何とか落ち着いたと思ったら、お茶を、コップから何とか飲んでいたのに、溢すことも増え、…