ものの哀れ聞く身の虫の声

一昨日までは鈴虫の音に癒されていたのに昨日今日、風がすこやかになると、
いずれ亡くなる命にいとおしむ気持ちがわいてくる。
大急ぎで母のホームへ駆けつけたら、もう、食事は始まっていて

鮭の、香味焼き、ジャガイモの煮物、きゅうりとわかめの酢の物、ぜり=
母は、お口もよく開けてくれ完食、
水分と、コップの目印まではと、飲ますのに、一苦労
嫌になると、飲み込んでくれるはずの口の中のものをどろどろっと、エプロンに溢してくれる。
これが限界と、中止する。