黙礼の美(は)しき老女に若葉風

母の日プレゼントが届いた。
母の日カステラは、ホームの人たちを喜ばせ、なおかつ、添えつけの手紙に、感動した母は目にいっぱいの涙で、全ぽが見えないほどで手紙は3行であとは読めなかった。
代読に、尚且つうるんだ眼に、気を取り直すのが精一杯でした。
これから暫くは母の、頭の体操が始まる。
相変わらずの、オンちな歌をはばかることなく、合唱して散歩を終えた。
よい母の日プレゼントだった。
私は、母の大好物の、蕨ごはんを持っていった。
母は、秘密のワラビ取りをする場所を見つけていて、袋帯を壊してリックに仕立てて、朝一番はワラビ摘み、帰ってきてあく抜きをして朝御飯の支度をしていた昔々の話。
少し記憶もあったんでしょう、よい一日でした。