消え侘びぬ 母の一言 秋色に

ホームの母は、「仕事もしないで御馳走を食べていていいのか?」時々訊ねる。
何かしら不安に感じて過ごしているのだろう。
暇を作ってはホームに駆け付け、食介をしながら何気なく話すが、姉妹の話、親戚の話。
曾孫の話。取りともなしの話に会話は、とぎれとぎれ。
で又、思いだしたように、数え唄。
少し覚えたよ。母のように、あいまいに。