芍薬の 真白色に 身を歎き

去年隣家のお人に頂いた芍薬が、やっと花が咲いた。
何色とまで聞いていなかったから、白の、透き通る色に、魅されて、眺めていたら、芯のほうに、少し、赤みが付いていた。
その可愛さに、一人で、見て居てもかわいそうと鉢を表に出した。
誰かが見てくれると思っていたら、案の定、声かけする人が有り、咲く命を愛でてくれる人ありと、喜んで、じーっと見つめていると、わが心の濁り、恥じるばかり。
そう云えば、わが故郷の庭にも芍薬が咲き、祖母が大切にしていたなと、思いが募る