屋根にまで這い上がりたるのうぜん

伸び放題のノウゼンカズラは屋根にまで這い上がり、屋根を彩っている。
ぼろやも、通る人の目を奪い、暑さでおろおろ歩きもちょっぴり元気になる。
母はの、皮膚病は、まだ完全には癒えていない。点滴治療は終わったけど、未だ、菌を全部、殺してはいないよう。
こうなるまでにも、時間が経過していただろうから、治るのにも時間が必要なのか?

花火大会に新しい下駄をはき、着付けの浴衣も、前下がり、帯の上も膨らんで、初めて着た浴衣は中に浮いている。
そんな様子を車窓から眺めていた。
思い起こせば、祖母が縫ってくれた金魚の浴衣は姉妹おそろいだった。懐かしい思いで。