梅雨雨間社交ダンスはピンクベール

六月に入り忙しい。
梅雨に入ったのに曇天、
母のホームでは車椅子社交ダンスが開催された。
母には無縁かなと思ったが、誘いを受けて参加してみた。
音楽にあわせ、握手の仕方でリズムをとり、だんだんと、その気にさせて
サー踊りましょうとステージに乗せられ、ピンクベールの中を走り抜けた。
そこで、彼女が起こした行動は、右手を高く上げたことだった。
誰もそうしてとは言わなかったのに、その時の彼女の気持ちは爽快だっただろと考えられる。
良かった。好かった。
梅雨雨間の良い日であった。