回復は 薄紙剥ぐごと うすい月

隣家の老人は、腰痛に悩まされ、二週間。
病院で留め置かれなかったと、入院出来ず、自宅療養に成った。
ポータブルトイレの同居は嫌と言っておられたが、やもうえず、同居。

私が出向くと、起き上がられ、食事は、スープだけが続き、この二三日は、梅干し大のおにぎりが食べられるようになった、

早く良くなられる事を月に祈った。
マン丸満月は柔らかい光であった。