散華舞い声明響く春の雨

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沈丁花

義父の好きだった沈丁花も時代に風化され消えてしまった。

挿し木をしようと、ひと花失敬してきた。

着くと良いのだが、雨が着くようにしてくれることを願う。

 

散華の舞った後の、読経は静かに大地にしみいるように渡っていった。

父手植へ丁字花香るや幾年や

ご近所さんの留守宅にシンピジュームがうら悲しそうに咲いていた。

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シンピジューム

何本も横倒しになって咲いていた。

ココの主が何かの理由で家を空けているんでしょう

勝手に、手を出すこともできず憐れみを見て通り過ぎた。